日本は戦後、高度経済成長期、バブル期と2つの大きな好景気を経験した。日本の経済が世界を動かし続けたこの時代、日本のビジネスパーソンの姿は、海外の人に鮮烈な印象を殘したことだろう。時代は変わった。いま海外の人の目に、我々はどう映っているのだろうか。そこで今回は、在日外國人20名に「日本のビジネスパーソンのイメージ」について聞いてみた。

戰後的日本,經歷了經濟高度增長期和泡沫經濟期兩個非常繁榮的發展時期。在日本經濟撼動世界的這些時代,日本的商業人士應該給外國人留下了鮮明而強烈的印象吧。但是時代已經變了。現在外國人眼中的日本商業人士是什麼樣子的呢?這次我們採訪了20位在日的外國人,來聽聽他們對日本商業人士的印象吧。


日本のビジネスパーソンにどのようなイメージがありますか。その理由は?

對日本的商業人士有什麼樣的印象?理由是?

▷真面目で正確、よく働く

認真,準確,工作勤奮

▷生真面目で幾帳面なイメージがあります。見た目にこだわりがあって、時間に正確。細かいことを気にしすぎるぐらい気にします。(イタリア30代前半男性)

給我留下非常認真,一絲不苟的印象。外表看上去非常講究,而且守時。但是感覺過分的注意細節。(意大利亞30代前半男性)

▷忙しいイメージがある。自國に比べてスピードが速いです。(エジブト30代前半男性)

給人很忙碌的印象,與我們國家相比工作效率高。(埃及30代前半男性)

▷テレビから流れるイメージでは、正確、時間通り、丁寧。(ロシア30代前半女性)

從電視上看到的印像是:準確,守時,恭恭敬敬。(俄國30代前半女性)

よく働くなと思います(ブラジル40代前半男性)

對工作不辭勞苦。(巴西40代前半男性)

▷真面目、一つひとつの仕事に対して厳しくチェックしている。週りの同僚はそう(台灣20代後半男性)

非常認真,對每一項工作都非常嚴格的檢查確認,我周圍的同事就這樣。(台灣20代後半男性)

▷しっかり仕事をしています。解決策も豊富だし、最近ネゴもちゃんと受けてくれています。(トルコ30代後半男性)

工作非常認真。給出的解決方案也多種多樣。最近商業交涉也對應的不錯。(土耳其30代後半男性)

▷マニュアル化されている、40代以上の男性といったイメージがあります。若い人が活躍できる企業が少なくて、結局仕事を辭める若手の方が多い為、前世代の方しか殘らないイメージがあります。(アメリカ20代後半男性)

對40代及其以上男性的印像是:做事手冊化(循規蹈矩),讓年輕人發揮的企業不多,結果就有更多的年輕人辭職,公司只剩下年紀較大的上一代人。(美國20代後半男性)

▷忙しそう、疲れている

很忙的樣子,疲看上去疲憊

▷いつも疲れている。電車の中でみんなぐーぐー寢ているので。(ドイツ40代後半女性)

總是很累的樣子,因為地鐵裡到處都是酣睡的人。(德國40代後半女性)

▷黒の背広を著て、始発電車で出勤し、終電で帰る、とても忙しいイメージがあります。(インド30代後半女性)

穿黑色西裝,早班車上班,末班車回家,給人非常忙碌的印象。(印度30代後半女性)

▷いつもちゃんとした姿で仕事を最優先。殘業が多いイメージ。(ベトナム30代前半女性)

永遠衣著整齊,把工作放在第一位,印像中加班很多。(越南30代前半女)

▷まじめ。ストレスを抱えている。疲れていそう。(キルギス30代前半女性)

認真,懷有壓力,感覺很累的樣子。(吉爾吉斯斯坦30代前半女性)

英語や曖昧な回答などダメなところも

不會英語,回答問題曖昧模糊

▷英語ができなくて、スーツを著て、殘業をする人。日本のビジネスパーソンはほとんど皆そうだから。(ギリシャ30代後半男性)

是不會講英語,穿西裝加班的人。日本的商業人士大多這個樣子。(希臘30代後半男性)

▷ハッキリ回答しないというイメージ。多くの場合、そうですから。(ウクライナ30代前半男性)

給人不明確回答別人問題的印象。大多數場合都是這樣。(烏克蘭30代前半男性))

▷働きすぎ。あと専門職は違うが、事務の場合、PCや語學など、一般的なスキルが高くはないと思う。(韓國30代前半女性)

工作過度,雖然和,另外雖然專職各不相同,但感覺事務性工作所需的計算機,外語等一般技能,水平並不高。(韓國30代前半女性)


ロボットみたいに冷たい?

像機器人一樣給人冰冷的感覺嗎?

▷禮儀正しい。でも、やや堅苦しく感じる。何もかもルールが多いから。名刺の渡し方から席の座る順まで。何もかもルール通りで対応してくると、人間性や暖かみを感じない。(タイ30代前半女性)

彬彬有禮,但是感覺有點死板。從遞名片的方式,到落座的順序,規則非常規則什麼都要按規定來的話,就感覺不到人情味和溫度了。(泰國30代前半女性)

▷ロボットみたいに冷たい。(フランス30代前半女性)

像機器人一樣冰冷。(法國30代前半女性)


そのほか、様々な意見が…

還有其他各種各樣的意見…

▷スーツやネクタイを著て、重たいカバンを手で持つというイメージを持っています。電車でそのような人を多く見かけます。(モロッコ30代前半男性)

穿西裝,打領帶,拎著一個重重的公文包。在電車上經常見到這樣的職場人士。(摩洛哥30代前半男性)

▷終身僱用です。伝統的なビジネス習慣だからです。まだまだ尊重する制度のようです。(ポーランド40代前半女性)

印像是終身僱傭制。因為這是傳統的商業習慣。現在好像依然是論資排輩的製度。(波蘭40代前半女性)

▷外資系企業、女性も多く働く大企業ではビジネスパーソンという呼び方を普通に使うが、中小企業では男性が中心。まだビジネスパーソンという呼び方が一般化していない印象があります。(モンゴル40代前半女性)

外資企業或者有很多女性工作的大公司通常稱為商務人士,但是中小企業是以男性為中心,印像中在這個領域這種叫法並不普及。(蒙古40代前半女性)


総評

總評

ポジティブ、ネガティブ両方の側面から、様々な印象が語られた。「英語ができなくて、スーツを著て、殘業をする人。ほとんど皆そう」という指摘には苦笑いをするしかないが、生真面目で幾帳面、よく働く、いつも疲れている、ハッキリ回答しないという意見もひっくるめて、これらはすべて何十年前と変わっていないのかも知れない。

從外國友人那裡收到了肯定,否定兩種角度,各種各樣的回答。指出日本人“不會講英語,總穿西服,一直加班,幾乎大家都是如此” 的問題,作為日本人貌似也只能苦笑。再把"認真,一絲不苟,工作勤奮,總是很疲憊,回答問題時曖昧模糊“”這些意見統括在一起,好像和數十年前的日本人一樣,並沒有什麼變化。

マニュアル化されている、ルール通りの対応に人間性や暖かみを感じない、という意見には日本人の悲哀のようなものも感じるが、ロボットみたいに冷たい、という聲にはヒヤリとした。どんな場面を見てそう思ったのだろうか。現代社會にはストレスが蔓延しており、例えば朝夕のラッシュアワーなど、とても殺伐としたものだ。そんなときこそ、譲り合いの精神が必要。疲れているときこそ、心に餘裕を持ちたい。

從“手冊化,按規定行事,感受不到人情味兒和溫暖”,這樣的意見中,也能感受到日本人的悲哀。但是“像機器人一樣冰冷”這樣的聲音,聽起來就比較嚇人了。到底是看到了什麼樣的場面才會去這麼認為呢?現代社會,壓力在不斷蔓延。比如早晚高峰等等,看過去就能感到殺氣。但是,正是在這種時候,謙讓的精神才更為必要。越是疲憊的時候,越希望日本人能夠讓心寬容。